50代以上の女性のためのお金の話 レポート
6月24日(月)・28日(金)
老後が輝くお金のセミナー
講師:ファイナンシャルプランナー高橋成壽氏
みんなのキッチンでのアンケートで一番関心の高かったお金の話がテーマ。
自分や親の介護、入院、葬儀などが実感をもって迫ってくる50代。
「かかる費用を明確にすること、お金の整理整頓をすることで、次になすべきことが見えてきます」と講師の高橋さん。
ゆとりある老後に、年金だけでは厳しい!
特におひとり様となった場合は…
日本人の平均寿命は、女性86歳、男性79歳。女性の2人に一人は90歳まで生きるという統計が。すると夫亡き後の未亡人おひとり様暮らしは数年~10年。
ちなみに、おひとり様になった場合にもらえる年金は、遺族年金と国民年金併せて月額計12万円(亡き夫がサラリーマンで妻は専業主婦という設定)ぐらいだそうです。これではルンルンと世界遺産めぐりなんか夢のまた夢ですね。
夫婦そろって元気な場合でも、年金支給額は23万円。ゆとりをもって暮らすには、36万円は必要という調査結果からすると、毎月13万円ぐらいの不足ということになります。
(いずれも平成22年総務省の家計調査年報による)
「まずは、お金の整理整頓を。使途を短期(使う)、中期(ためる)、長期(増やす)に仕分してみること。いまあるものをどう運用していったらいいかが見えてきますよ」と、講師の高橋さんから救いの言葉が。
法律や税制は、知らない人が損をする!
たとえば相続税は平成27年以降、基礎控除が大幅に減ります。財産と言っても、家一軒に貯蓄がぼちぼちだし関係ないと思っていた人でも、相続税を払うことになる可能性が。
「こういった情報は自分から取りに行かないと誰も教えてくれません。知らないと対策も立てられず、たいてい損をすることになります」高橋さんの言葉に参加者から小さなどよめきが。
介護、相続、医療など、多岐にわたり、しかもときどき変わる税制や法律に追いついていくのは、とてもとても大変そう。健診や人間ドックで健康状態をチェックするように、家計の健康診断を受けるのも必要な時代なのだと、心底感じたセミナーでした。
ランチタイムは講師を囲んで
ファイナンシャルプランナーと親しく交流するチャンスはあまりないだけに、食事中も質問が飛び交いました。「ファイナンシャルプランナーには(お金の)病気になる前に相談を」とのことです。
28日のみんなのキッチン調理チームの交流会ランチメニュー
・和風ハンバーグ トマ トソ-スかけ
・五色なます
・かぼちゃのサラダ
・ひじきご飯
・味噌汁
・ グレ-プ寒天
講師から耳より情報
医療保険では、保険料や内容では差別化が難しくなっているので、付帯サービスの充実がめざましい。たとえば、セカンドオピニオン。無料相談に乗ってくれ、セカンドオピニオンを聞くために専門医を紹介してくれるサービスもあるそうです。