子育てママたちと、大いに語る!これからの食卓 レポート
「子育てママたちと、大いに語る!これからの食卓」を開催しました。地域のエコ活動を情報発信する編集長と、食育と薬についてセミナーを開いている薬剤師のお二人がこれからの食卓について、分かりやすく教えてくれました。
2013年7月12日(金) 10:00~13:00
会場:みんなのキッチン
⇒ 子育てママたちと、大いに語る! これからの食卓の案内はこちら
エコ活動を通して見えてきた今どきの食卓
NPO法人森ノオト代表 北原まどかさん
フリーランスとして環境問題などをテーマに執筆活動を行ってきた北原さん。2009年、出産を機に、青葉区在住の子育て世代の主婦15人で、地域密着のエコな生活情報を伝える『森ノオト』を立ち上げました。
「食べ物のものさしを決めるのはお母さん」
ものさしというのは、食材を選ぶ基準のこと。北原さんは、産地や収穫時期、農薬の使用頻度、加工品の場合は添加物の有無などを調べて買うようにしているそう。
「食事は子どもたちを育んでくれる命の源。食材を育む環境もその一つです」
ママたちも大きくうなずきます。
私たちが暮らす都筑区や青葉区は農地がすごく豊かで、小松菜やトマト、米などが有名。「この豊かな環境を残していくためには、私たちが消費者として支えていくことが大切だと思います」と北原さん。豊かな農地=豊かな環境という意識を持つことで、信頼と安心の食材選びができると実感しました。
「子どもたちにとって日常の食卓は、おふくろの味、ふるさとの味」
北原さんは、味噌や梅干しなどの伝統的な味を近所の人たちと手作りしたりして、地産地消や地域の味を自ら実践しています。「こうした取り組みが地域の味となり、子どもにとって食の記憶へと繋がってくると思います」
『腸内環境をよくするこれからの食材選び』
ナチュラルスパーテル代表 村田明美さん
「薬の嫌いな子だくさん薬剤師です(笑)」と和服姿が素敵な村田さん。大手製薬会社に入社した後、調剤薬局に勤務。持病のある母を亡くした際に発覚した薬の副作用や、5人目の子どもを自宅出産したことを機に、食育と薬について考えるように。いつか薬嫌いな人のための薬局を作りたいそうです。
「理想の腸内環境は、たくさんの善玉菌と少しの悪玉菌」
「バランスのとれた腸内細菌の数を増やすことが大切なんです」
そう言って、村田さんは腸に関する色々なデータをクイズ形式で教えてくれました。
例えば、腸内細菌の数は糞便の量で分かり、なんと、糞便の約半分を占めているそうです。
えぇ〜! ママたちの間で驚きの声があがりました。
また、昔と比べて食事量は変わらないのに、糞便の量は減少しているそうです。現代人が全体的に便秘気味ということですね。
「日常生活で、腸内細菌を増やすためにできること」
①野菜、豆類、海藻、雑穀などの食物繊維をとる
②味噌、しょう油、ぬか漬け、納豆、かつお節、塩麹などの発酵食品を積極的に取り入れる
ただ、市販されている調味料の中には生きた菌が少ないため、どんなに取り入れても、必然的に腸内細菌が減るという。
村田さんは、天然酵母の味噌をおすすめしています。
「生きた菌が含まれた酵母の味噌は、発酵すると風味も増して美味しくなりますよ」
今までみそ汁を飲まなかった子どもも美味しいからと飲めるように。
まずは、低コストで始められる調味料から変えてみてはいかが?
「食物繊維と発酵食品を多く含む和食を中心に、旬を意識した食生活にすると、体の免疫力を高めることができますよ」
二人のお話を聞いたママたちは、スーパーでの食材選び、3歳の子どもの便秘解消法など、知りたいことを興味津々に質問していました。
講演の後は、講師も交えてランチタイム♪
ランチは、都筑区の野菜にこだわる調理チーム「Mピー」の齋藤さんと田村さんが作ってくれました。野菜だけでなく、デザートのスイカやビワもスタッフの畑で採れたものばかり。斬新な盛り付けにもセンスが光ります。
【メニュー】
・都筑野菜たっぷり! タイ風アジアンライス ガパオ風
・夏野菜の春雨サラダ
・オニオンスープ
・ビワのゼリーとスイカ
真心とボリュームたっぷりのランチに、参加者や講師も「おいしい」「すごい」と大興奮!
子どもの便秘について、レシピ、他にもお互いの役立つ情報交換などなどママたちの話は尽きませんでした。
今日は、すぐにでも実践できそうなコツをたくさん教えていただきました。ママの関心度の高さは愛情そのもの。出来ることから始めてみましょう。