「50℃洗いの不思議」レポート
夏休み食育特別企画の第二弾は、「クローズアップ現代」「世界一受けたい授業」に出演の平山一政氏による、話題の50℃洗い講座。
夏休みという事もあり、親子での参加も多く、年配の方からお子様まで幅広い年齢の方が参加していました。
2012年8月25日(土) 開催
会場:みんなのキッチン
主催:みんなのキッチン 協賛:大地を守る会
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50℃洗いの秘密
専門は蒸気技術工学という平山氏に、50℃洗いや70℃蒸し誕生の秘話を伺いました。
“料理はサイエンス”という観点から、おいしいお料理を作る温度についても、わかりやすく解説。
ふっくらおいしいご飯は15℃のお水に30分お米を浸してから、50℃のお湯に30分つけてから大根おろしを作ると1週間は新鮮さを保つ話など、みなさん、興味深く聞き入っていました。
実習
実習1:50℃洗い
講義のあとは実際に50℃洗いを体験。
先生の手元がプロジェクターに映し出されるので、後の席からも座ったまま手順を確認できます。
テーブルにお湯と水が用意されると、温度計で測りながら50℃のお湯を作ります。
実際に手を入れて、50℃の熱さを確認している方もいました。
先生が各テーブルをまわり、アドバイスしてくださるので、みなさん、正しい50℃洗いの方法を身につけることがでたようです。
洗ったばかりの野菜を試食し、パリッとした歯応えのもやし、酸味が消え甘くなったミニトマトに、驚きの声があがっていました。
実習2:70℃蒸し
続けて70℃蒸しも体験。
安い鶏むね肉などが、驚くほどおいしくなります。時間がある時に70℃蒸しをしておくと、おいしいだけでなく調理時間の短縮にもなり、忙しい主婦には嬉しい調理法です。
蒸している間は、先生やアシスタントの方がみなさんの質問に丁寧に答えていました。
試食
50℃洗い、70℃℃蒸しの野菜とお肉を、みんなで試食します。
みんなのキッチンスタッフが用意した十六穀米と具沢山お味噌汁もあり、大満足のランチとなりました。
参加者の声
夏休みの自由研究にと、お母さんと一緒に参加した中学生のお嬢さん、調理師学校に通う息子さんと一緒に参加された女性、小学生の男の子は、お母さんとおばあちゃん、親子三代での参加でした。バラエティにとんだ年代の方が集まった今回の企画。
50℃洗いは聞いた事はあるけれど、実際に体験したのははじめてという方が大多数でした。
感想を伺うと
「味が変化するのが面白かったです」
「蒸した後、お鍋一面に浮かんだ脂を見てびっくり!ヘルシーな調理法だという事を実感しました」
「今までトマトが苦手だったんですけど、50℃洗いしたトマトなら食べることができました。おいしかったです」「いただいた資料が分かりやすく、早速家で実践してみます」と、みなさん有意義な時間を過ごされたようです。6歳の男の子も「野菜がおいしかった!」と目をキラキラさせて答えてくれました。
「先生が気さくで面白かった」
「話しやすく、たくさん質問ができて嬉しかった」
「是非、シリーズ化して欲しい」と平山氏の大ファンになられた方も。
平山一政氏からのメッセージ
最後にお話を伺いました。
「今の子ども達は野菜不足による便秘に悩まされています。便秘になると椅子に座るのが辛くなり、勉強に集中できない、落ち着きのない子どもになります。便秘解消には、お肉の3倍の野菜を食べる事がいいと言われています。
最初、自分の健康のためにと参加された方達も、50℃洗い・70℃蒸しの良さを知って、自分の子どもや孫にも食べさせたいと考えるようになります。
年配の方の中には、調理した野菜を親が共働きの孫に届けるようになった方もいます。家族全員健康で暮らせるよう、是非50℃洗い・70℃蒸しを活用してみてください」
長時間の講義の疲れを感じさせない、満面の笑顔で答えてくださいました。