小金井さんのおいしいトマト成長ものがたり ~第1章~
トマトまつりでは、今年も野菜ソムリエによる「トマトの味比べワゴン」が登場します。
味比べ用のトマトを提供してくれるのは、港北区小机町で代々農業を営む小金井幸雄さん。
トマト畑から、トマトの成長ぶりをレポートします!
カラフルトマトを味わってみて
家庭でおなじみの小松菜、ほうれん草などの野菜から、バターナッツ(ペポカボチャ)などの変り種やレストランに卸す外国野菜まで幅広い品種を栽培し、直売所「フレッシュビーンズ」は開店前から行列ができるほどの人気ぶりだ。
住宅地のすぐ近くに畑が広がり、採れたて新鮮の野菜が楽しめるのも横浜ならでは。
「真っ赤な露地ものトマトは大自然にきたえられて、おいしさ抜群。うま味成分のグルタミン酸もたっぷりです」
トマト栽培は土壌の良し悪しではなく、育つ環境が大切だとか。
「子育てとおなじですね」と向けると「そうですね!」とニッコリ。
小金井さんの愛情とおひさまがたっぷり注がれたトマトなら絶対おいしいはず!
「最近のトマトブームで消費量も増えています。
トマトは赤だけじゃないんです。緑、黄色、いろいろなトマトを味わってほしいですね」
今年はなんとナスのような紫色のトマトにも挑戦している。
5月28日(月曜日)午後3時 晴れ
4月中旬に植え付けを終えた約8種類(桃太郎ファイト・ゴールド、アイコ、カンパリなど)のトマトの苗は、ひと月後には腰の高さほどに成長し、枝を支柱に添える作業を開始する。そのあと、支柱の3段目4段目くらいに花が咲いた時が肥料のやりどきで、取材時はまさにその頃。
「今年は気温が低めですが、今のところ順調に成長しています。これからどんな梅雨になるか(空梅雨になるか、多雨量になるか)でトマトのでき具合が決ってきます」と小金井さん。
小金井さんが手にしているのは「ゼブラ」。鮮やかな緑にスイカのような縞がトレードマークの「グリーンゼブラ」が流通しているが、最近では改良が進み、ミニトマトよりちょっと大きめのチェリーゼブラも。熟すと皮は黄色からややオレンジになるが、果肉はグリーンのまま。
「インディゴローズ」は皮がナス色トマト。サイズはやや小ぶりのミディトマトで、身体によいとされるアントシアニン効果の期待も大きい。ナスなどと同様、日光が当たった部分から色が変化するが、この時点ではまだグリーンがチラチラ。実はこれ、果肉は赤!
ミニトマトの「アイコ」には黄色もあり、マスカットのようにジューシーな味わいとのこと。小金井さんの露地トマトたちがカラフル満開になるのももうすぐ! 次回の写真をお楽しみに!