地元の農家、料理する人、食べる人がつながるランチ
つづき・ひとの『わ』ランチは、都筑(横浜市都筑区)の旬の野菜をメインの食材に使い、都筑在住のスタッフで運営するランチ。2011年4月に、みんなのキッチン主催の「被災地応援ランチ」にボランティアとして参加して、人と人とのつながりの大切さを再確認した有志を中心に結成したチームKによって開催されました。
催し名: つづき・ひとの『わ』ランチ
~都筑の春野菜で楽しむ京のおばんざい~
開催日: 2012年4月20日(金)11:30〜14:00
主催: チームK
参加費: 1,000円 50食限定 予約可・当日可
参加人数:
協力: 大地を守る会、太陽食品、原木農園、宮台農園
⇒ http://www.dassama.com/das/?p=3865
農家と相談して決めるメニュー
調理チーフを務める上野さんほか、主要メンバーは京都出身。とれたての都筑野菜を、子どもの頃から食べ慣れた京のおばんざいに調理しました。使用する野菜は、主に都筑区の農家の方と相談し、イベント開催時に旬のものを教えてもらいます。
4月はやはり「たけのこ」ということで、市場にはほとんど出回らない都筑産のたけのこを原木農園、宮台農園から直接仕入れ、たけのこ尽くしのメニューとなりました。
また、当初は横浜の名産として有名な小松菜を使ったおひたしの予定でしたが、この時期わずかに出回る小松菜の菜花が手に入ったので、急遽小松菜と菜花のからし和えに変更しました。一般的なアブラナの菜花より苦味やクセが少ない小松菜の菜花は大好評だったようです。
農家、料理する人、食べに来る人が笑顔でつながる!
初回(2011年11月)は、定員枠を広げて80名に設定。厨房スタッフ、ホールスタッフともにフル回転で動いたものの、お客さんに配慮が行き届かない部分もありました。
2回目の開催では、定員を50名までとし、お客さんがゆったりとした雰囲気の中で食事を召し上がっていただけるようにしました。1回目の経験を活かし、より良いランチになるよう、サポートスタッフで意見を出し合い、心に余裕を持って当日にのぞみました。
みんなで作った「ひとの『わ』ランチ」
スタッフの友人・知人のつながりで参加したサポートスタッフの中には、初めて顔を合わせた人も少なくありません。それでも当日まわりと協力しあいテキパキと仕事をこなせたのは、事前に調理チーム、ホールチームのミーティングを行なったことが大きいようです。
調理チームはメニューの試食をし、意見を出し合いました。デザートの白玉は、ミーティングのあと自宅で、それぞれ白玉の茹で方、大きさを試したりしました。
ホールスタッフは黒のカットソーにギャルソンエプロンで統一。服装を揃えることで連帯感がうまれ、楽しく動くことができました。
みんなのキッチンだから、できること!
アクセスがよく、広い厨房と設備が充実しているみんなのキッチン。食事をするスペースも広く、食事以外にも活用できそうなところが気に入っているそうです。今回もスペースの一角に販売品コーナーを作り、佃煮や小物などの販売を行ったり、被災地へ贈る支援物資の収集を行いました。
今後については、ここでいったん区切りをつけ、じっくりと活動を見直してから、さらに発展的な活動に向けてスタートしたいとのことでした。
心を込めてお届けしました
おばんざいメニューと盛り付けのこだわり
砂糖をいっさい使わず、タマネギとさつま芋で甘味を出した炒りおから。
切干大根の甘酢和え青じそ風味も、切干大根を酢醤油の中で戻すことで、切り干し大根の自然な甘みを引き出しています。
食べた人、かかわった人がまあるい気持ちになれるよう、人と人がまあるい「わ」でつながるよう、盛り付けもまあるい「わ」を意識しています。
お箸置きとお箸
レンギョウとキバテマリを一つ一つ束ねた、粋な箸置き。
お箸は、お箸置きと同じお花を、トールペイントという技法で絵付けされたもの。
予約されたお客様はお持ち帰りすることができました。
抹茶サービス
希望の方に抹茶をご用意。干菓子付き200円。
お客様の声
赤ちゃん連れで参加していた、都筑区在住の仲良しママ。「家でこれだけのおばんざいを作ろうと思ったら、1週間はかかってしまうかも(笑)」「季節の野菜をたくさん食べる事ができて嬉しかったです。中でもたけのこご飯が、とってもおいしかった」
被災地支援
岩井の農家から直接米や都筑で手に入らない野菜を購入。
ランチ利用者の方から不要になった本を寄付してもらい、被災地に贈っています。
販売品コーナー
手作りの南高梅梅干、ちりめん山椒といった佃煮を200円で。
かわいいトールペインティングの小物も。