60代からどう働いてます? ロクマルの大先輩に聞く


体が続く限り、福祉の現場でごはんを作って、笑いあって

都筑区内の2つの調理の現場で働く吉田久子さん。ハチマル(80歳)です!

吉田さん

心掛けていることは「高飛車にならないこと。経験が長いからといってそれを振りかざさないこと。気持ちよく、長く働き続けるために肝に銘じています」ご主人と二人暮らし。疲れたときはお弁当買っちゃうの(笑)。

ロクマルもびっくりのフットワークの軽さ! 80歳になる吉田久子さんは、栄養士の資格と調理の腕を生かし、都筑区内2つの福祉施設でごはんを作る。

デイサービス施設では週3回、25人ほどの昼食を、福祉施設の寮では週1回、数人の夕食と翌朝の朝食づくり。「責任という緊張感が心地いい」と語る。

新しい食材や値段もしっかりチェック。
予算内でおいしいものつくらなきゃね。

大阪出身。栄養士の資格を取った第一期生の誇りを胸に、これまで企業や病院で、献立作りから調理まで担当してきた。デイ施設での昼食づくりには70歳から関わって10年になる。「みなさんお肉が大好きなのよ。食べ残しがないとすごくうれしい」。


もう一つの職場・福祉の寮では比較手的若い人たちの食事を作る。本やテレビで今どきの情報を仕入れたり、新しい調味料や食材を見てまわる。「ほら、入り口でコーヒーを飲ませてくれるところがあるでしょ。参考になるからよく行くの。予算があるから、同じ食材ならどこが安いか値段のチェックもしっかりしているのよ」

仕事の原点は若かりし頃の体験に

料理も大好きだけど、みんなとお話しできる職場が好き。笑い合ったり、相談ごとを受けることも多い。「ほんわかした雰囲気になって、お互い癒されたらいいでしょ」。

17、18歳のころ、10歳ぐらい歳の離れた戦争孤児たちの世話をした時期がある。一緒に食事づくりをしたり、おしゃべりしたり。「この体験が今の仕事の原点になっていると思う。体が続く限り福祉の場でごはんを作りたい」。ちなみに、月1回、福祉のボランティアにも関わっている。

取材協力:ふじさんデイサービス(都筑区) 工藤施設長から

仕事を始めたころは70歳でしたね。笑顔とやる気、人柄の良さが顔に出ていて、働いてもらおうと思いました。10年たった今も超がつく元気ぶりで、人生を語りあうなど、半分は私も楽しんでおります。