農業女子vol.8 ケチャップづくりの名人の串田 光江さん
規格外トマトをケチャップに


キラリと輝く感性で地域の農業を盛り上げる“農woman”を取材!

2016.5.1

都筑区池辺町にケチャップづくりの名人がいると聞き、串田光江さんを訪ねました。75歳になる串田さんは、よこはま・ゆめ・ファーマーの1期生であり、県のふるさとの生活技術指導士にも認定されています。地域でいち早く取り組んできたトマトケチャップづくりのお話をお聞きしました。

都筑区池辺町の工房でケチャップを煮込む串田さん

都筑区池辺町の工房でケチャップを煮込む串田さん

ぐつぐつと手間暇かけて煮込んだケチャップは、ひとさじでトマトの甘味が口の中に広がります。水を使わず、トマトと玉ねぎのうまみがぎゅっと濃縮されています。4キロのトマトからできるのは230グラムのびん6本程度。「煮詰めるのに時間がかかって大変だけど、工夫をするのが楽しくてね。これが生きがいなの」。茶目っ気たっぷりに笑います。

農女子・串田さん

鍋からは甘酸っぱいトマトの香りが漂ってくる

小粒だったり、割れたりして出荷できないトマトでケチャップを作るようになっておよそ20年。規格外トマトは、かつては竹藪に捨てていたそうです。友人の「もったいないよね」の言葉からケチャップづくりが始まりました。今でこそ加工品を手掛ける農家は増えてきましたが、地域でも先駆けて取り組んできました。

ジャムづくりの名人として知られる平野フキさん(都筑区大熊町)と加工品のつくり手同士、刺激を与え合い「自分の味」を極めてきました。自家製トマトの味をめいっぱい引き出すために砂糖は控えめ。ニンニクと塩、酢、香辛料を加え、添加物は使いません。 収穫期にトマトを煮込んでピューレを作って冷凍し、年間を通じてケチャップを生産しています。手間暇かけて作られた“ふるさとの名品”をご賞味あれ。

農女子・串田さん

串田さんのトマトケチャップ(230グラム入り)520円

ここで買えます!

JA横浜「ハマッ子」直売所 メルカートきた店
住所:都筑区東方町1401
市営地下鉄仲町台駅から市営バス「江田駅」へ乗車、バス停「向原」から徒歩5分。駐車場あり
TEL:045-949-0211
営業:年中無休(年末年始は除く)、8:30~18:00

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