まちづくりびとに聞く!<8>中川駅前商業地区振興会会長 大久保信正さん
暮らす人が心やすらぐ街に
食や地域づくりへの想いを届ける、2016年新春インタビュー
2016.3.2
1972年に始まった港北ニュータウンの開発で、中川駅前は最初に開発されたところです。ヨーロッパの街並み「ネオ・ロマンチック」を街のイメージにということで、新築や改築の際の取り決めができました。郵便局や交番、そしてフィットネスの建物や歩道橋…ちょっとおしゃれでしょう?
開発から40年を経て、中央のセンター北や南は大商業地区に発展しました。中川とセンター北はすぐ近く。中川がモノを売る商店街をメインにすると無理がある。めざすは暮らしている人が心やすらぐ街。街の周囲には、竹林の美しい公園やプールや釣りのできる公園、個性的な個人美術館などの資源がたっぷりありますから。
地域の人とともに街づくり
花と緑の散歩道で街を潤すプロジェクト始動
街づくりに関心が高くて行動力のあるNPOや、地域団体の人たちと商店街が、「中川ルネッサンス」プロジェクトを組み、周囲の自然と商店街を結ぶ街づくりをしています。通りには、ベンチ付き花壇などをあちこちに設置。植え替え、井戸を掘って夏の水やり…と手はかかりますが、街は潤いのある風景になりつつあります。都市大の研究室も参加。学生も一緒に汗をかいてくれています。
おかげさまで2012年に「ヨコハマ市民まち普請事業」に応募して合格。その後、「みどり香るまちづくり」企画コンテストで環境大臣賞も射止めました。
こういった活動の寄付金集めには商店主が協力的で、人にも資金にも恵まれていると感じています。
だれもが参加しやすいように、駅前やカフェに毎月の催しを掲示
餅つき大会や街頭コンサートなどの小さなイベントから、街全体での大きな催し、花の植え替えや、公園の竹林整備の活動もオープンにしています。そのために駅前にでかい看板を立てて掲示。気軽に集えるコミュニティカフェも開設し、ここに来ればこの地域のいろんな情報が手に入るようにしています。街づくりに誰もが参加できる機会をつくることが大事だと思っています。
街の情報は、ほっとカフェHPで。
http://cafenakagawa.jp/