まちづくりびとに聞く!<5> マクロビオティック家庭料理教室主宰 北川美智子さん食べることは生きること
食や地域づくりへの想いを届ける、2016年新春インタビュー
2016.2.10
2003年から、都筑区を拠点にマクロビオティックの家庭料理教室「わくわくキッチン」を開く北川さん。早産や流産を経験しながら、6人の子どもを育ててきました。柔らかい日が差し込む北川さんのキッチンで、食への思い、料理を通して伝えたいことをお聞きしました。
家族みんなで食べる幸せを
料理教室は、小さなお子さん連れで参加できるようにしています。幼いお子さんを育てている方にこそ、来ていただきたいと思っています。子育て中の方たちを見ていると、我が子のために一生懸命で、まるで昔の自分を見ているようです。
子育て中のお母さんたちには、まず自分を大切にしてほしいと思っています。自分を大事にしないと、家族も大事にすることができませんよね。そして、お家でご飯をつくること大事にしてほしいです。簡単なものでも料理を続けて、子どもにその背中を見せてあげてください。教室で教えているのは、簡単においしく作れる料理ばかりです。
食べることは、生きることそのもの。どこかで習ってくることではなく、日々の積み重ねです。家族みんなで食べるご飯は楽しいですよね。我が家は大家族なので、まるで動物園みたい。みんなで食べる楽しさは、お家でこそ味わえることだと思っています。
土地のものを食べる大切さ
教室で教えているマクロビオティックには、「身土不二」という考え方があります。からだと住んでいる土地は密接にかかわっているという考えで、土地で採れた季節のものを食べることが、からだにいい循環を呼び込むというものです。
生命力のある野菜を食べると、生命力のある体になると考えています。農薬がたくさん使われた野菜は、過保護に育てられたもの。自然に育てられたものを食べて、たくましく育ってほしいですね。
自分任せの健康管理を
今後は、これまでこだわってきた家庭料理を、まとめて伝えられるようになりたいと思っています。また、料理の枠を超えて、家庭で長年実践してきた自然療法についてもお伝えしてきたいです。人任せではない自分任せの健康管理を、わくわくキッチンから発信していきたいですね。
北川美智子さん(わくわくキッチン主宰)
都筑区と港北区の2会場で定期的にマクロビオティックのレッスンを開く。
食・お産・女性の生き方をテーマにした講演活動や、障害児の母としての活動も展開。6児の母。
わくわくキッチン http://wakuwaku-kitchen.info/