まちづくりびとに聞く!<4>
たまプラーザ駅前通り商店会会長 小松礼次郎さん
たまプラで手ブラで農業を


食や地域づくりへの想いを届ける、2016年新春インタビュー

2016.2.2

若い家族連れでにぎわう、東急田園都市線のたまプラーザ駅。駅から一歩足を延ばすと、地域に根差した店舗が連なる商店街が広がっています。8年前、33歳の若さでたまプラーザ駅前通り商店会長に就いた小松礼次郎さんに、地域づくりへの思いをお聞きしました。

都会でありながら、畑に恵まれたエリア

たまプラーザ駅前通りで、調剤薬局を営んでいます。大型商業施設のある駅ですが、一歩外に出ると、お気に入りの一店が見つかる、のりしろのある街でありたいと思っています。

約20年前、たまプラーザにやってきました。薬の販売士として配達で地域を回るなかで、農業に関わる住民の多さに驚きました。渋谷から電車で30分たらずの立地。都心と変わらない便利さがありながら、これだけ畑が多い地域があるでしょうか。たまプラーザは「手ブラで農業」ができる土壌があります。

まちづくりびと・小松さん

青葉区の遊休地でつくられた「丘のよこはま」を紹介する小松さん。薬局の店頭でも手に入る=昭和調剤薬局

地域の農業を生かした取り組みができないかと考えるなかで、昨夏に地元産の米粉を使ったお土産「丘のよこはま」というお菓子が誕生しました。たまプラーザの企業支援センター「まちなかbizあおば」の有志メンバーによるもので、私も開発にかかわってきました。
薬局にも「丘のよこはま」ブランドのお米が置いてあるので、ぜひ地域の方々に知っていただきたいですね。

たまプラーザでは、中央商店街が中心となって、毎月第3日曜日に美しが丘公園で「軽トラ元気市」を開催しています。東北の大震災後の復興支援がきっかけとなったイベントです。若い農家さんもお店を出して、とれたての野菜を売るようになりました。以前よりも、農家さんと住民の方とが触れ合う機会が増えてきたように思います。

軽トラ市

たまプラーザ中央商店街と近隣の有志が開く「軽トラ元気市」。採れたて野菜も手に入る=美しが丘公園

子どもたちに土いじりを

畑の多い青葉区に育った子どもたちに、実生活で土いじりの経験をしてほしいです。そのために、気軽に、手ぶらで体験できる機会をつくっていきたいと思います。土のことや野菜のことを知っていることが、大人になったときに青葉区で生まれ育った自慢になるといいですね。

たまプラーザ駅前通り商店会

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