歴代受賞者に聞く!(下)第3回横浜大賞 宮地香子さん
冒険すると楽しい!
2015.12.10
横浜野菜を使って体にいい野菜スープコンテストの歴代受賞者に、レシピづくりの秘訣や受賞後の広がりを聞くシリーズ。後編は第3回(2014年)横浜大賞の宮地さん。
受賞作は、塩麹だけで味付けした、野菜本来の味を生かした「ふんわりまあるい根菜のスープ」。食べる人をほっこりと温かい気持ちにさせてくれるスープの作り手です。応募のきっかけや受賞後の変化についてお聞きしました。
応募のきっかけや、応募したレシピについて教えてください。
私はそれまで、教育系の出版社でフルタイムでずっと働いていました。「この先、人生の半分は好きなことを仕事にしたいな」と思い、起業セミナーに参加して知ったのがこのコンテスト。ちょうどタイミングがよかったので、応募してみることにしました。
応募したレシピは、皮付きのさつまいもとにんじんをだしで煮た中に、豆腐を加えた鶏肉が入っています。味付けは塩麹のみで、薄味に仕上げました。和食の一品のようで、「これでスープといえるかしら?」と思いながら応募しました。作品名は小学生の息子が考えてくれました。
受賞後の変化や広がりは。
何より、横浜野菜について意識するきっかけになりました。また、野菜についてもにんじんやさつまいもの皮の部分に栄養があることなど、初めて知ることがたくさんありました。そうした中で、野菜のことをもっと知りたいと思うようになり、ジュニア野菜ソムリエの資格を取りました。来年2月には、野菜ソムリエに挑戦します。野菜のことを深く知ることで、組み合わせや栄養価について自分で考えられるようになりました。
また、みんなのキッチンで調理のスタッフとして入らせてもらう機会もあり、食の分野で活動をしていく上で自信になりました。
レシピづくりのこつを教えてください。
野菜にはそのものの味があります。にんじんやさつまいもを、水からじっくりと時間をかけてゆでていくと、野菜のうまみが引き出され、それだけで優しい味のだしになります。野菜によって火を通す加減を考えながら加えていくことで、味の重なりを感じていただけると思います。
以前、冬瓜のスープにオイスターソースを加えてお出しした際に、「おいしい」「何の味かしら」と言っていただきました。和風だからこの調味料は合わない、といった固定観念を取り払ってもいいのではないでしょうか。冒険してみると、とても楽しいですよ。
宮地 香子さん
第3回横浜野菜を使って体にいい野菜スープコンテスト(2014年)横浜大賞受賞。横浜市在住。ジュニア野菜ソムリエ。さまざまな食の催しなどで活動している。