歴代受賞者に聞く!(上)初代横浜大賞 首藤由紀子さん
びっくり仰天レシピ誕生の裏話
2015.12.8
横浜野菜を使って体にいい野菜スープコンテストの歴代受賞者に、レシピづくりの秘訣や受賞後の広がりを聞くシリーズ。全編は、記念すべき第1回(2012年)横浜大賞の首藤さん。受賞作は、はんぺんと小松菜、牛乳をミキサーにかけるだけ、塩さえも入っていないというびっくり仰天のレシピです。
その手軽さにもかかわらず、審査員絶賛のおいしさで大賞に決定。受賞後は、介護食や保育園の給食に使いたいとの反響も寄せられました。
レシピ考案の経緯や受賞後の広がりについてお聞きましたした。
レシピはどんな風に思いついたのですか?
横浜野菜について知ろうと、JAの直売所を訪ねました。そこで、「横浜野菜といえば小松菜だよ!」とお聞きしました。長く横浜に住んでいたにも関わらず、初めて小松菜の生産が盛んだということを知りました。
レシピ作りでは、タイ料理が得意なのでナンプラーを使ったレシピも試すなど、試行錯誤していました。
あるとき、子どもの離乳食で、はんぺんと野菜を混ぜてあげていたことを思い出しました。日常的に作っていたものを生かし、応募作のレシピにしました。
受賞後の変化や広がりは。
スープコンテストを通じて、もっと横浜野菜を知ろうと思いました。大賞受賞後、直売所へ報告に訪れると、「こんな野菜もあるよ」といろいろ教えていただきました。さまざまなスープを教室で出してみたり、エスニック料理に横浜野菜を使ったりと、料理に広がりが出ました。ある保育園から、レシピについてお問い合わせをいただいたのが嬉しかったですね。今は都内に住んでおり、横浜でおいしい野菜に恵まれていたことを実感しています。
調味料の使い方のアイデアを教えてください。
ナンプラーは、レモングラスと合わせてシンプルなスープに。実は和食とも相性が良く、醤油の代わりにお刺身に使うと、魚介のおいしさを引き立てます。残りがちなスイートチリソースは、揚げ物に好相性です。マヨネーズと合わせてドレッシングにしたり、オリーブオイルやナンプラーとの組み合わせも楽しめます。
首藤由紀子さん
第1回横浜野菜を使って体にいい野菜スープコンテスト(2012年)横浜大賞受賞。目黒区でエスニックの料理教室を開いている。