みんなの野菜話〜都筑のジャムばあちゃん 平野フキさん
もったいない×研究心で、規格外品もどんどんジャムに!
地産地消ジャムづくりに励む平野フキさん宅は都筑区で花卉を栽培している農家。
昔からチャレンジ精神旺盛で、70歳にして庭に加工場を建てジャム作りに挑戦、今年で9年目になる。「今日はこれから、ひすい梅(梅煮の砂糖煮)の作業に取り掛かるところ。」というフキさんは、シルクロードをたどるなど、好奇心を満たす旅も大好き!
ジャムづくりへのこだわり
材料は主に自宅で栽培するブルーベリーやゆず、にんじん、しょうがなど。
栽培していない材料は農家仲間から購入する。
ルバーブは近所の農家から、リンゴは長野から規格外品を送ってもらう。
植木屋さんの畑にごろごろ落ちているかりんを譲り受け、ジャムに甘味をプラス。
とろみのもととなるペクチンも、皮などを煮詰めて作った自家製だ。
「糖分控え目のニーズに応えるため、あれこれ試作して糖度はぎりぎりまで落としています。一度に作るのは鍋一杯分。これで150gのジャムが20~24個。時間がたつと色落ちしてしまうので、在庫が少なくなったらまたひと鍋作って追加します」。
新商品開発にも意欲的。最近では、黄色の紅あずま、むらさき芋、オレンジ色の安納芋で作った3色の芋ジャムがヒット。昨年秋には庭に植えた南米原産のフェイジョアから作った新顔ジャムも完成した。
何かを作ることが大好き。「ジャム作りは楽しい道草っていう感じです」。
どこで買えるの?
「蕗の道草」ブランドで20種類のジャムをJAの直売所で販売しています。都筑中川店(最寄駅:横浜市営地下鉄センター北駅前)、中里店(最寄駅:田園都市線藤が丘駅)ほか。
みんなの野菜話はつづく・・・
フキさんのほかにも、大切に育てた野菜や果物をムダにしたくないと、ジャムやドレッシング作りに取り組む女性ファーマーがたくさん。またの機会に。(2015年6月)