調味料でおなじみ「富士食品工業」主催のお料理教室＆試食会のイベントが行われました。毎回、おいしいお料理とぎっしりつまったお土産が大好評。調理のコツも学べます。今回は季節の素材を使った本格中華料理を楽しみました。

2015年4月10日（金）開催
共催：富士食品工業株式会社　　みんなのキッチン
協賛：上野砂糖株式会社

季節の変わり目は食べ物でリフレッシュ

講師は竹内薫先生。「春先は精神的に不安定になりがち。リラックス効果のある食材を使ったおいしいお料理でリフレッシュしましょう！」と話す竹内先生はフード＆テーブルコーディネーターでもあり、漢方養生指導師・中国茶講師でもあります。

見た目も鮮やかで、身体にも心にもやさしい本日のメニューは
・野菜の水餃子
・蒸し野菜の茶葉入りあんかけ
・拝骨飯（パイコー飯）
・蛤のスープ
・フルーツ杏仁のキウイソース
の計５品。それぞれに旬の素材が使われています。

野菜たっぷりで彩り鮮やか餃子

「セロリの葉は捨ててしまいがちですが、香りにはリラックス効果があるんですよ。いいおだしも出るので今日はみじん切りにして餃子の具に使います」と竹内先生。
にんじんやアスパラなども入って彩りもきれいな具ができました。いろいろな素材の味を活かすために、だしの味が濃く出る干し椎茸ではなく生の椎茸を使います。
味付けは金華ハムのうまみも入った中華だしの「香龍（シャンロン）」のみ。

お金の形で金運アップ！

茹でてもくずれないよう水餃子には厚めの皮を使います。そして今日の水餃子の包み方は中国の昔のお金の形。金運を上げると言われていて、中国ではおなじみの形だそう。参加者の方も先生と一緒に包んでみました。

「簡単でしょう？あ、上手です！見本にしたいくらいきれいにできましたよ～」と竹内先生も感心するほどの出来に、見ている方からも「わりと簡単そうで、すぐにできそうね」との声が聞こえました。

最後に国産カキエキスを贅沢に使った「オイスターソース極」と黒酢を混ぜたタレをかけて完成です。「オイスターソースは調味料としてではなく食卓でそのままかけて使うこともできるんです。香港ではよくテーブルに置いてあります」

蒸し野菜はお茶の葉でリラックス

蒸し器にハスの葉を敷いて旬の野菜を乗せました。蒸すためのお湯にも「香龍（シャンロン）」を入れます。蒸している途中からハスの葉のいい香りが会場にただよいました。野菜にかけるあんには緑茶を使います。
「茶葉をザクザクと切って細かくしたものを入れます。緑茶には精神安定の効果や自律神経を整える働きもあるんです。今日はロンジンという中国の緑茶を用意しました」と、漢方養生師でもある竹内先生ならではの身近で役に立つお話も聞けました。

うまみたっぷりの春のスープも

拝骨飯は揚げた豚ロース肉に「香龍」と「オイスターソース」で味付けしたタレをからめます。お肉の下には茹でたチンゲン菜を敷きました。「油と塩を入れて茹でるとつやもあって色鮮やかな茹であがりになります」とチンゲン菜の茹で方にもひと工夫。

さらに「今日は桑名の蛤が手に入りました！」とおいしそうな旬の蛤でスープ作りです。だしの出るセロリの茎の部分も使い「がらあじ　鶏がらスープの素」で味を調えます。

春においしい果物をデザートに

デザートの杏仁豆腐は板ゼラチンを使いました。中国では寒天で固めた杏仁豆腐が多いそうですが、ゼラチンで固めるとババロアやムースのような柔らかい食感でおすすめとのこと。

「板ゼラチンは冷水で戻すとうまく固まりますよ。粉ゼラチンでも構いませんが、私は板の方が弾力があって失敗が少ない気がして好きなんです」と板ゼラチンの使い方もレクチャーしてくれました。
材料には美肌効果も期待して、「杏仁霜」と呼ばれる、杏仁の種を粉状にしたものを使い、本格的な杏仁豆腐ができました。

野菜たっぷり＆拝骨飯のしっかりご飯で大満足の試食会

いよいよ試食です。丸みのある形に包まれた水餃子や、さわやかな香りのタレのかかった蒸し野菜。オイスターソースの香りただよう拝骨飯に大きな蛤の入ったスープ。イチゴやキウイ、パイナップルなどをのせたカラフルなデザート。
一つひとつのお料理が彩りよく、目でも春を楽しめるお料理が並びました。みなさん、「きれいね～」「ハスの葉の香りがするわね」と話もはずみながら、箸を進めていきました。